立教大学

2024年10月23日（水）18時00分より、ジェンダーフォーラムが主催する勉強会「ジェンダーセッション」をオンラインと対面のハイブリッドで開催いたします。講師は写真家の金川晋吾氏。この10月にはT3 PHOTO FESTIVAL TOKYO「NEW JAPANESE PHOTOGRAPHY 1974→2024」、東京都写真美術館「現在地のまなざし 日本の新進作家 vol.21」、千葉市美術館 つくりかけラボ16「金川晋吾｜知らないうちにはじまっていて、いつ終わるのかわからない」と3つの展覧会に参加し、同じ10月の初旬には『明るくていい部屋』（ふげん社）と『祈り／長崎』（書肆九十九）という2冊の写真集の刊行も予定している金川氏に、新作『明るくていい部屋』についてお話を伺います。みなさま、どうぞ奮ってご参加ください（※参加にはお申し込みが必要です）。

◆日時：2024年10月23日（水）18:00～19:30
◆場所：池袋キャンパス10号館X203教室、およびzoomウェビナー
（10号館の場所はキャンパスマップ）でご確認ください
◆申込み：次のURLよりお申し込みください：https://s.rikkyo.ac.jp/mwoeo2lq
◆定員：対面80名／オンライン500名（定員に達し次第、お申し込みを締め切ります）
◆対象：本学学生、教職員、校友、一般
◆主催：立教大学ジェンダーフォーラム
◆概要：
本講座では、今の私の生活や共に暮らしている人たちを撮った作品『明るくていい部屋』についてお話させていただきます。

私は2019年の2月から美術家の百瀬文さんと映像作家の斎藤玲児さんと三人で暮らしています。この三人での暮らしや関係を誰かに説明するときには、女男男の三人で住んでいて、女性は男性それぞれとパートナーであり、男性二人も友だちであり生活を共にするパートナーです、と住み始めたころは言っていました。ただ、この生活を続けていくうちに、私はもう少し別の言い方をしたいと思うようになりました。この言い方だと、どうしても二組の男女のカップルの関係がまずあって、そこから派生した付属的な関係として、私と斎藤さんとの関係があるような説明になってしまうような気がして、そのことに違和感を覚えるようになりました。三人の関係のはじまり方はたしかにそうだったのですが、一緒に暮らすということに関してはそうではありませんでした。私は斎藤さんがいたからこそ、この生活をはじめようと思ったのであり、斎藤さんも同じように感じていると思います。

私たち三人が出会うきっかけは男女間の性愛関係でしたが、三人をつないでいるのは性愛ではなくて、どちらかというと友愛という言葉に近いもののような気がします。また、関係が継続していくなかで、性的なことの意味や必要性は変化していきました。このような変化は多くの人々が経験していることではないかと思います。

変化しないことやずっと続くことに価値を置くのではない、たがいが変化することを受容するような関係について、また、自分のプライベートな生活や関係を作品としてパブリックな場に出すことによって何が生じるのか、その意味などについて、みなさんと一緒に考えたいと思っています。

◆講師：
金川晋吾（カナガワ?シンゴ）氏
写真家。1981年京都府生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。2016年『father』(青幻舎)、2021年『犬たちの状態』(太田靖久との共著、フィルムアート社)、2023年『長い間』（ナナルイ）、『いなくなっていない父』（晶文社）、『集合、解散！』(植本一子、滝口悠生との共著)刊行。主な展覧会、2022年「六本木クロッシング2022展：往来オーライ！」森美術館など。三木淳賞、さがみはら写真新人奨励賞、東川賞新人作家賞受賞。

▽▼▽▼注意事項▽▼▽▼（必ずお読みください）

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