AASL学習者基準フレームワーク翻訳プロジェクト司書課程
2018年5月30日(水)、立教大学司書課程の履修生の有志が集まり、同年にアメリカ?スクール?ライブラリアン協会(American Association of School Librarians: AASL)が出版した、314頁もの大部の『学習者、学校図書館員、学校図書館の全国学校図書館基準』の最も重要な部分として、インターネット上に無料で公開された「AASL Standards Framework for Learners」の翻訳?学習会がはじまりました。院生や学部生が手をあげて翻訳の下訳を作成してきて、それを検討しながら共同訳を作っていきました。同日から、できあがったところまでを簡易的なウェブページで公開していきました。同時に、AASLに連絡し、翻訳の権利を認めていただきました。
月に1度から2度、2時間ほど集まりましたが、基準の全体の冊子に立ち返ったり、英語と日本語の選定について丁寧に議論をしたりしていたところ、すべての翻訳を終えるまでに、2年半の時が流れました。最初から最後まで下訳の作業をはじめとして根気よく、熱心に参加した(元)学生の名前を筆頭に、貢献の度合いを反映する形で、訳者名を並べて作業を終えました。そのうえで、AASLに所属するデザイナーの方に、オリジナルと同様のデザインで日本語版のパンフレットを完成していただきました。
2020年12月19日(土)の午後に、「アメリカ学校図書館員協会(AASL)の新基準を読む」と題して、訳者の中心となった者だけでなく、「日本の学校図書館への示唆」を語っていただく講師も得て、オンラインセミナーを開催しました。約30人が参加してくださり、熱心な質疑も行われました。この記録は、St. Paul's Librarianの2020年度号に公開を予定しています。
ここに翻訳を公開するパンフレットは、あくまでも、2018年に出版された基準の一部です。基準の全体等については、2021年1月末時点で、以下のような論考が発表されています。合わせて、参考になさってください。
<2018年版基準について>
<過去の基準についての簡単なまとめ>
月に1度から2度、2時間ほど集まりましたが、基準の全体の冊子に立ち返ったり、英語と日本語の選定について丁寧に議論をしたりしていたところ、すべての翻訳を終えるまでに、2年半の時が流れました。最初から最後まで下訳の作業をはじめとして根気よく、熱心に参加した(元)学生の名前を筆頭に、貢献の度合いを反映する形で、訳者名を並べて作業を終えました。そのうえで、AASLに所属するデザイナーの方に、オリジナルと同様のデザインで日本語版のパンフレットを完成していただきました。
2020年12月19日(土)の午後に、「アメリカ学校図書館員協会(AASL)の新基準を読む」と題して、訳者の中心となった者だけでなく、「日本の学校図書館への示唆」を語っていただく講師も得て、オンラインセミナーを開催しました。約30人が参加してくださり、熱心な質疑も行われました。この記録は、St. Paul's Librarianの2020年度号に公開を予定しています。
ここに翻訳を公開するパンフレットは、あくまでも、2018年に出版された基準の一部です。基準の全体等については、2021年1月末時点で、以下のような論考が発表されています。合わせて、参考になさってください。
<2018年版基準について>
- 柳勝文「教育時評266 新しいアメリカの学校図書館基準(1)」『学校図書館』第842号,2020.12,p.54-55. [連載されています。]
- 大城善盛,坂下直子「学習者,学校図書館員,学校図書館のための全米学校図書館基準:フレームワークを中心とした分析」『図書館界』72(2), 2020.7, pp.89-95.
- 中島幸子,坂下直子,大城善盛「AASL「新学校図書館基準」の概要と意義」『Journal of I-LISS Japan』2(2), 2020.3, pp.12-22.
- 中村百合子「米国学校図書館員協会による新学校図書館基準<文献紹介>」『カレントアウェアネス-E』No.343, 2018.03.08.
<過去の基準についての簡単なまとめ>
- 中村百合子,河野哲也『学校経営と学校図書館』樹村房,2015.(第8章 学校図書館の歴史(米国))
2021年2月1日
中村百合子(司書課程主任)
アメリカ?スクール?ライブラリアン協会は、今回の基準のための特設ページにおいて、広範にわたる情報発信をしています。