数々の出会いに導かれ
しょうがい者の
「仕事」と「人生」を支える道へ
社会福祉法人 あひるの会 中 真宏さん
2019/11/29
立教卒業生のWork & Life
OVERVIEW
千葉県習志野市にある「あかね園」に勤める中真宏さんは、しょうがい者の就労支援と生活支援に携わっている。
人生を変える経験となった、奥中山ワークキャンプ
園内での作業トレーニングや就職面接同行、就職先の巡回、長く働いて年を重ねたしょうがい者の離転職支援、またその高齢ご家族のサポートなど、幅広い年代の利用者に寄り添う日々を送っているが、立教の学部生時代は、現在の仕事に就くことは想像していなかったという。
「祖父母と暮らしていたため、漠然と高齢者福祉に興味を抱いていましたが、明確な将来のビジョンを描くことはできていませんでした」
そんな中さんの転機となったのが、大学のチャプレン室が主催する「奥中山ワークキャンプ」への参加だった。学部4年次の夏、岩手県の知的しょうがい者施設での共同作業を通じて、進路が大きく変わる。
「祖父母と暮らしていたため、漠然と高齢者福祉に興味を抱いていましたが、明確な将来のビジョンを描くことはできていませんでした」
そんな中さんの転機となったのが、大学のチャプレン室が主催する「奥中山ワークキャンプ」への参加だった。学部4年次の夏、岩手県の知的しょうがい者施設での共同作業を通じて、進路が大きく変わる。
富士山登山中の1枚。「頂上より道半ばの写真が好き」と中さん
「自分の無知に直面して無力さを感じた一方で、そこで働く職員の皆さんの熱意に胸を打たれました。学びを深めたいと、学部4年次の秋、大学院に進学することを決めました」
大学院時代、奥中山に何度も足を運んで利用者の方々と過ごしたことや、自身が進路に悩んだ経験から、しょうがい者の就労支援をしたいという思いが確固たるものに。現在の職場は、後から国内で先駆的にしょうがい者の就労支援を行ってきた施設だと分かり、深い縁を感じたという。
大学院時代、奥中山に何度も足を運んで利用者の方々と過ごしたことや、自身が進路に悩んだ経験から、しょうがい者の就労支援をしたいという思いが確固たるものに。現在の職場は、後から国内で先駆的にしょうがい者の就労支援を行ってきた施設だと分かり、深い縁を感じたという。
学部2年次に国際福祉のゼミでバングラデシュへ。世界最貧国の人と文化に触れる
「仕事をする上では、新座キャンパス学園祭IVYFesta実行委員会で、信念を持って自らの仕事を全うする学内外の人々と関わった経験が生きています。また、福祉の世界に導いてくれた祖父母の、自分の気持ちや価値観に正直な生き方も、いまの私を支えています」
「利用者の在籍期間は平均4年と、人生の中ではわずかな時間ですが、園を離れても、困ったときの支えになる存在でありたいです」と話す中さんは、奥中山で出会ったかつての職員のように、真っすぐな気持ちで仕事と向き合っている。
「利用者の在籍期間は平均4年と、人生の中ではわずかな時間ですが、園を離れても、困ったときの支えになる存在でありたいです」と話す中さんは、奥中山で出会ったかつての職員のように、真っすぐな気持ちで仕事と向き合っている。
※本記事は季刊「立教」249号(2019年7月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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プロフィール
PROFILE
中 真宏 さん
障害福祉サービス事業 あかね園 就業支援課
2005年 コミュニティ福祉学部コミュニティ福祉学科卒業
2007年 コミュニティ福祉学研究科博士課程前期課程修了
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