自分を疑い流れに身を任せる—地域に愛され、地域を熱くするローカルメディアを目指して
株式会社埼玉新聞社 相談役 小川 秀樹 さん
2021/04/06
立教卒業生のWork & Life
OVERVIEW
本学の講義やイベントで講師を務めた、立教卒の“リーダー”たちの言葉をご紹介します。
担当する授業の一コマ。リモート授業でも毎回、学生とのディスカッションを実施
埼玉新聞社は「地域を元気に」という企業理念のもと、地方紙「埼玉新聞」の発行をはじめ、地域に根ざした多彩な事業を展開しています。
埼玉新聞社一筋で、社長、会長も経験してきた私の人生哲学は「流れに身を任せる」。もともとマスコミ志望ではなく、偶然見つけた求人に応募すると入社でき、仕事が面白かったのでそのまま30年以上続けた、という具合です。政経部、地方部、広告局など新聞社での業務は一通り経験しました。特に印象的だったのが、自治体が所有する施設の管理?運営を代行する「指定管理者事業」に挑戦したこと。人から勧められるがまま右も左も分からずに始めた事業で、当時は「新聞社の仕事ではない」と多くの方から言われました。それがいまでは売上の大きなウエートを占めるとともに、地域の方と触れ合い、喜怒哀楽を共有できる貴重な機会となっています。「自分のやりたいことはこれだ」と決め付けず、常に自分を疑いながら流れに身を任せてきた結果が、いまにつながっています。
2020年4月から全学共通科目「立教ゼミナール発展編2」を担当。地域に飛び出す「地域創造人材」に求められる基礎知識をテーマに農業経営者、若手経営者、地方議会議員など地域の最前線で働く多彩なゲスト?スピーカーを招き、学生たちと地域の課題について考えます。ゲストの多くは仕事を通して知り合った方で、こうした財産で母校や後輩のお役に立てるのであればうれしく思います。この授業がきっかけで、地域で輝く人材が一人でも多く生まれることを願っています。
埼玉新聞社一筋で、社長、会長も経験してきた私の人生哲学は「流れに身を任せる」。もともとマスコミ志望ではなく、偶然見つけた求人に応募すると入社でき、仕事が面白かったのでそのまま30年以上続けた、という具合です。政経部、地方部、広告局など新聞社での業務は一通り経験しました。特に印象的だったのが、自治体が所有する施設の管理?運営を代行する「指定管理者事業」に挑戦したこと。人から勧められるがまま右も左も分からずに始めた事業で、当時は「新聞社の仕事ではない」と多くの方から言われました。それがいまでは売上の大きなウエートを占めるとともに、地域の方と触れ合い、喜怒哀楽を共有できる貴重な機会となっています。「自分のやりたいことはこれだ」と決め付けず、常に自分を疑いながら流れに身を任せてきた結果が、いまにつながっています。
2020年4月から全学共通科目「立教ゼミナール発展編2」を担当。地域に飛び出す「地域創造人材」に求められる基礎知識をテーマに農業経営者、若手経営者、地方議会議員など地域の最前線で働く多彩なゲスト?スピーカーを招き、学生たちと地域の課題について考えます。ゲストの多くは仕事を通して知り合った方で、こうした財産で母校や後輩のお役に立てるのであればうれしく思います。この授業がきっかけで、地域で輝く人材が一人でも多く生まれることを願っています。
※本記事は季刊「立教」255号(2021年1月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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プロフィール
PROFILE
小川 秀樹さん
1985年 文学部教育学科卒業
1961年埼玉県生まれ。立教大学卒業後、埼玉新聞社入社。県庁記者から始まり、政経部長、広告局企画部長、業務局長などを経て、2010年代表取締役社長。19年取締役会長兼編集主幹。20年6月より現職。埼玉新聞事業社取締役。
全学共通科目「立教ゼミナール発展編2」の兼任講師。科目全体のコーディネートを担当。