留学生が能楽を楽しみました
立教大学
2017/07/25
RIKKYO GLOBAL
OVERVIEW
国際センターとボランティアセンターが協力して、日本文化理解講座「留学生のための能楽体験ワークショップ」を7月8日(土)に開催し、26人の留学生が参加、18人の学生がボランティアを、4人の大学院学生が通訳を務めました。
プログラムには、本学で学ぶ13カ国、26人の留学生(短期プログラム参加者を含む)と18人のボランティア学生が参加し、通訳は、「立教コミュニティー翻訳通訳(Rikkyo Community Language Service; RiCoLaS)」プログラムで学ぶ異文化コミュニケーション研究科の4人の大学院学生が担当しました。
そして、本田先生から仕舞、謡(うたい)の実技の指導を受けました。仕舞を舞う留学生たちの表情は真剣そのもの。「能楽」特有の所作に戸惑いながらも最後は皆で舞い切ることができました。
また、ボランティアとして参加した学生たちも、事前研修で能楽の仕舞や着付けを学び、当日、留学生をサポートすることを通して、日本文化の良さを再認識でき、国際交流も楽しむことができた良い機会になりました。
参加者のコメント
Tina Sarhanさん(Graduate School of Arts)
On July 8th, I participated in Rikkyo’s Noh Workshop. After everybody arrived, we were divided into groups. At first, we were taught how the Kimono for the real Noh performance is put on. A German student volunteered to model get dressed in this authentic and traditional piece of clothing. Every step and every layer of clothing were explained in great detail and we learned a lot more about Japanese culture. It was an interesting sight, especially when the mask was put on, since it looked so surreal.
After that, we had the unique chance of trying on Kimonos for free! Each group had volunteers that helped us putting them on correctly. Everybody looked stunning! We even had time to take lots of cute pictures together, before we went on to learn the Noh performance.
Lastly, we learned how to do the traditional Noh dance. Everyone got a fan and we were divided into two big groups of male and female dancers. The Noh artist taught us every step we had to take, how to hold the fan and where we should walk to. We also had to sing a traditional song while dancing. During the workshop I thought we all looked elegant and graceful, even though we were just beginners and trying it out for the first time. Thanks to the teacher’s instructions, we learned how to move slowly and control our movements to act like real Noh performers.
It was a really great day and I’m happy Rikkyo University gave me the opportunity to not only learn about but also take part in traditional Japanese culture.
7月8日、立教大学で開催された能楽体験ワークショップに参加しました。ワークショップでは、最初に能の舞台で着用される特別な着物の着付け方について説明を受けました。ドイツ出身の留学生が代表して、その伝統的なすばらしい着物を一枚ずつ重ねて着せてもらう様子を見ることで、日本文化についてより深い知識を得ることができました。着物を着た姿はとても興味深く、特にお面をつけると、まるでお面が本当の顔であるかのように見えました。
そのあと、私たち全員が着物を着る番になり、着付けをしていただきました。着物を着た留学生はみな、とても素敵に見えました。能の舞を学ぶ前に、友達と一緒に思い出に残る写真をたくさん撮りました。
最後に、能の舞い方を学びました。扇が配られた後、男性と女性は別のグループに分かれて練習しました。先生は、1ステップごとに丁寧に教えてくれました。扇の持ち方、足の運び方、舞だけでなく謡いも覚えました。このようなことを学ぶのは初めてでしたが、先生のおかげで、本物の能楽師のようにゆっくりとした足の運び方や体の動きを学ぶことができ、とてもエレガントで優美に見えました。
とても素晴らしい一日で、単に知識を得るだけでなく、実際に本物の日本文化を体験でき、そのような機会を立教大学で得られたことをとてもうれしく思います。
石井 百音さん(文学部文学科1年次)
私は今回初めて能楽体験ワークショップのボランティアに参加しました。
体験してみて、日本の文化を英語で表現するのは簡単ではないということを実感しました。
能などの日本の伝統文化に使われる独特の言い回しは英語で表現すると、どうしてもニュアンスの違いが生じてしまいます。
例えば能の演目である“羽衣”という言葉を英語にすると“a robe of feathers”となります。
ですが、皆さんは“羽衣”と聞いてどんなイメージを持つでしょうか。私はふんわりと風にたなびくイメージを持っていたので事前研修会で課題として提示されてからローブと言い表すのに少し違和感を覚え始めました。
今回の体験から、絵を用いたり外国の似たものと比較することで言葉が持つ本来のイメージに近い表現ができるようにしたいと思いました。
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