「全カリ教育の可能性~授業担当者が今一度語る日本のコンテンツ産業」
鈴木 幹理 さん(経済学部経済学科2年次)、岡村 奏 さん(経済学部経済学科2年次)
2015/12/09
トピックス
OVERVIEW
全学共通カリキュラム運営センター主催公開講演会
日時 | 2015年10月14日(水)18:30~20:30 |
会場 | 池袋キャンパス 9号館大教室 |
講演者 | 吉田 正樹 氏 (ワタナベエンターテイメント会長、2014年度本学兼任講師) 西野 亮廣 氏(キングコング) |
講演会レポート
2014年度全学共通カリキュラム総合教育科目主題別B科目「日本のコンテンツ産業を考える」の授業を担当された、ワタナベエンターテイメント会長の吉田正樹さんが再び立教の教壇に立つこととなりました。ゲストはお笑い芸人キングコングの西野亮廣(あきひろ)さん。本講演会は同科目のスピンオフ企画として行われ、今のメディアの「リアル」な現状、そして日本のコンテンツ産業の可能性についてお話いただきました。
まず、講演が始まるとともに「講演中のTwitterの使用を強く勧める」と伝えられたことに驚きました。「#吉田学校」とハッシュタグをつけ、Twitterでつぶやくと壇上のスクリーンでリアルタイムにお二人に意見や質問ができる環境となるのです。講演内容に対して参加者が思っていることがすぐにスクリーンに映し出されたり、参加者からの補足情報で話が広がったりすることがとても新鮮でした。
まず、講演が始まるとともに「講演中のTwitterの使用を強く勧める」と伝えられたことに驚きました。「#吉田学校」とハッシュタグをつけ、Twitterでつぶやくと壇上のスクリーンでリアルタイムにお二人に意見や質問ができる環境となるのです。講演内容に対して参加者が思っていることがすぐにスクリーンに映し出されたり、参加者からの補足情報で話が広がったりすることがとても新鮮でした。
西野さんは、近年日本で大きなイベントとなっているハロウィンに注目し、ビックイベントを立ち上げたという話をされました。一見楽しいハロウィンイベントですが、毎年大量のごみのポイ捨てが問題となっています。西野さんはこの問題を解決するため、仮装しながら楽しくごみを拾う「渋谷ハロウィンゴーストバスターズ」というイベントを渋谷区などと協力しながら立ち上げました。ハロウィンでごみが出ることについての問題提起や、このイベントの構想について西野さんがメディアで話したことがきっかけで賛同者が集まってイベントとなり、ダイソンをはじめとする大手企業や団体も協賛してくださったそうです。ある一つの社会問題をイベントに転換させたこの行動は、「向かい風を利用する」という西野さんの考えを最もよく表したものだなと感じました。また、メディアを駆使して多くの人を巻き込むことで、社会問題解決に寄与できる大きな力につながることを知りました。
今回この講演の中で、インターネットも影響力のあるメディアであると感じました。その具体例が「クラウドファンディング」です。クラウドファンディングとは、個人や団体がインターネット上で提案する企画に対し、賛同する不特定多数の人が資金の提供などを行うことです。お笑い芸人としてだけではなく、絵本作家としても大活躍の西野さんは、『えんとつ町のプペル』という絵本を出版するにあたり、背景?色塗りなどのプロを雇うための資金をクラウドファンディングで募り、絵本の作成に取り組んだそうです。西野さんの話を聞くまで、私たちはクラウドファンディングを知りませんでしたが、1冊の本を出版できるほどの資金をインターネットで集められるということに驚き、とても興味を持ちました。
また、この講演会には「ホームレス芸人」の小谷真理(まこと)さんもいらしていました。小谷さんは、TwitterなどのSNSで自分の活動報告を行いながら、1日50円で「何でも屋」をやっている芸人です。2013年に挙げた結婚式の資金はクラウドファンディングで集めました。自ら立ち上げた「(株)住所不定」というWebサイトを通じて日本全国で「何でも屋」をしながら、さまざまな人と出会う機会を作っていた小谷さんは、知り合いがとても多く、たくさんのお客さんが支援してくださったそうです。ここにもクラウドファンディングや、SNSといったインターネットメディアが関わっていました。
また、この講演会には「ホームレス芸人」の小谷真理(まこと)さんもいらしていました。小谷さんは、TwitterなどのSNSで自分の活動報告を行いながら、1日50円で「何でも屋」をやっている芸人です。2013年に挙げた結婚式の資金はクラウドファンディングで集めました。自ら立ち上げた「(株)住所不定」というWebサイトを通じて日本全国で「何でも屋」をしながら、さまざまな人と出会う機会を作っていた小谷さんは、知り合いがとても多く、たくさんのお客さんが支援してくださったそうです。ここにもクラウドファンディングや、SNSといったインターネットメディアが関わっていました。
西野さんや小谷さんはまさにインターネットを駆使して「リアル」な今を生きているといえます。インターネットメディアの急激な発展に対しては批判的な声や怖い面ばかりに注目されがちですが、不特定多数の人がアクセスできるメディアだからこそ、使い方によっては大きな可能性があることを知りました。
最後に、メディアとは直接的には関係ないのですが、吉田さんが企業の会長ということで、就職活動でどんな人を採用したいかという質問がありました。吉田さんは、「印象に残る、逸脱した生き方」をしている人を採用したいと思うので、あなたらしいストーリーを話せるようにしておくべきだと仰っていました。また、西野さんは気持ちの上で周囲より一つ上に立つことが大切だと話しておられ、私たち自身非常に影響を受けました。本講演会でお二人の話を聞くことができ、非常に有意義な時間となりました。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。
最後に、メディアとは直接的には関係ないのですが、吉田さんが企業の会長ということで、就職活動でどんな人を採用したいかという質問がありました。吉田さんは、「印象に残る、逸脱した生き方」をしている人を採用したいと思うので、あなたらしいストーリーを話せるようにしておくべきだと仰っていました。また、西野さんは気持ちの上で周囲より一つ上に立つことが大切だと話しておられ、私たち自身非常に影響を受けました。本講演会でお二人の話を聞くことができ、非常に有意義な時間となりました。
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