東日本大震災に対する本学の取り組み
2017年度 陸前高田市に交流拠点を開設
2018/05/28
トピックス
OVERVIEW
立教大学では2011年4月に東日本大震災復興支援本部を設置、全学的な連携?協力の下、支援?交流活動を続けています。特に、2003年度から交流を続けていた岩手県陸前高田市を重点支援地域に指定、連携?交流協定を締結しました。
2017年度、立教大学と陸前高田とのつながりは新たなフェーズを迎えました。
4月25日 陸前高田グローバルキャンパスがオープン
陸前高田市協力の下、岩手大学と協働で陸前高田グローバルキャンパスを開設、同キャンパス内に「立教大学陸前高田サテライト」を設置しました。開設から1年で約4900人の方にご利用いただき、市民や国内外の学生?研究者、企業や行政関係者などの交流活動の拠点として活用されています。
本学でも理学部?箕浦真生ゼミが岩手大学のゼミと学生交流と協働研究セミナーを開催したほか、学生団体が落語会やクリスマス会を開催するなど、幅広く活用しています。
本学でも理学部?箕浦真生ゼミが岩手大学のゼミと学生交流と協働研究セミナーを開催したほか、学生団体が落語会やクリスマス会を開催するなど、幅広く活用しています。
11月? 立教たかたコミュニティ大学開講
「立教大学陸前高田サテライト」主催で市民向け講座を開講、立教大学ならではの特色あるプログラムを展開しています。2017年度は、世界で活躍するピアニストらによるコンサート、社会学的視点から宮沢賢治を読み解く講義、難民支援の最前線で活躍する本学教員等と地元高校生によるシンポジウムを開催し、約300人の参加がありました。2018年度の開講も予定しています。
3月16日?18日 第14回東京六大学バスケットボールリーグ戦開催
チャリティーマッチ等による復興支援活動を行ってきた東京六大学バスケットボールリーグが、陸前高田市の総合交流センター「夢アリーナたかた」の多目的ホールでリーグ戦を開催しました。本学が2017年4月に「立教大学陸前高田サテライト」を開設したことにより、現地でリーグ戦を開催できる環境が整い実現しました。
6月25日 第6回立教野球教室@陸前高田
東京六大学野球2017春季リーグ戦で優勝、全日本大学野球選手権大会で日本一に輝いた体育会野球部が陸前高田に凱旋、2017年度で6回目となる野球教室を開催しました。チームを優勝に導いた手塚周投手(コミュニティ福祉学部2年次)をはじめ25人の部員が、参加した市内中学校野球部員73人に日本一のプレーを伝えました。
12月9日?10日 陸前高田スタディツアー2017
海外留学を予定している本学日本人学生5人と本学に在学する留学生18人が参加しました。2日目には、小友町新田自治会長の渡辺鉦悦さんに町を案内していただき、参加者は渡辺さんの言葉に熱心に耳を傾けていました。本プログラムでの経験を留学先や母国で共有してもらうことで、震災の風化を防ぐことを目的に、2013年度から実施しています。被災地の経験から学ぼうという学生はあとを絶ちません。
11月23日?25日 若手職員研修「陸前高田へ赴く」
立教学院入職2年目の若手職員向け研修を、2004年度より毎年陸前高田市で行っています。7人が参加した2017年度は、震災直後に多くの避難者を受け入れた高齢者施設で、避難者と利用者約1000人の命をつなぐ食事を確保するために奮闘した管理栄養士の菅原由紀枝さんからお話を伺い、職業人としての在り方を学びました。
このほかに、コミュニティ福祉学部(東日本大震災復興支援プロジェクト)、社会学部(東日本大震災?RDY〔立教生ができることをやろう〕支援プロジェクト、生活支援?ライフストーリー?プロジェクト)、チャプレン室(学生キリスト教団体「福島の子どもたちの笑顔をつくり」隊)も、岩手県、宮城県、福島県内での活動を継続しています。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。
※本記事は 季刊「立教」244号(2018年4月発行) をもとに再構成したものです。 定期購読 のお申し込みはこちら
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