公開講演会「言語接触」
INFORMATION
詳細情報
名称
公開講演会「言語接触」
内容
《講師》
Prof. Dr. Brigitte Halford
(Department of English – Linguistics, University of Freiburg)
【第1講】
「多様な言語との接触に彩られた英語の歴史:言語発達を中心とした」
ゲルマン民族がブリテン諸島に到達以降、英語は数多くの言語から社会文化的、政治的な影響を受けて発達してきた。英語はその語彙、正書法、文法、音韻体系などにおいて、ラテン語、北欧祖語、フランス語、さらには移民たちがもたらした多数の言語から多大な影響を受け、その痕跡は現在の英語においても見出しうる。本講では、英語という言語が音素を基にした正書法やゲルマン語系の語彙から成りたっていた言語から、複雑な正書法と豊かな語彙を有する言語へと変化してきた歴史を概観し、その変化の過程において多くの言語との接触があったことを見てゆく。
【第2講】
「言語接触の場における言語とアイデンティティ:話し手を中心とした」
我々のアイデンティティは常に一定ではなく、変化に富み他者とのコミュニケーションの中で活性化され、強調され、形成されていくダイナミックなものである。年齢、国籍、性別といった属人的な要素ですら他とのコミュニケーションの中で形作られてゆくものである。その中でも特に言語は、話し手のアイデンティティを形成する上で最も重要な要因であり、複数の言語あるいは言語変種を話す者は、アイデンティティを形成する要因がその分多様であることを意味する。本講では、多言語使用者のアイデンティティがどのように形成されるのかを、個人的な関係、地域社会との関係、そして国家レベルでの関係の中で、具体的な例を取り上げて考えてゆく。その上で、多言語の中でアイデンティティが変化してゆくダイナミズムをどうとらえてゆくべきか、その枠組みを提示してゆくつもりである。
Prof. Dr. Brigitte Halford
(Department of English – Linguistics, University of Freiburg)
【第1講】
「多様な言語との接触に彩られた英語の歴史:言語発達を中心とした」
ゲルマン民族がブリテン諸島に到達以降、英語は数多くの言語から社会文化的、政治的な影響を受けて発達してきた。英語はその語彙、正書法、文法、音韻体系などにおいて、ラテン語、北欧祖語、フランス語、さらには移民たちがもたらした多数の言語から多大な影響を受け、その痕跡は現在の英語においても見出しうる。本講では、英語という言語が音素を基にした正書法やゲルマン語系の語彙から成りたっていた言語から、複雑な正書法と豊かな語彙を有する言語へと変化してきた歴史を概観し、その変化の過程において多くの言語との接触があったことを見てゆく。
【第2講】
「言語接触の場における言語とアイデンティティ:話し手を中心とした」
我々のアイデンティティは常に一定ではなく、変化に富み他者とのコミュニケーションの中で活性化され、強調され、形成されていくダイナミックなものである。年齢、国籍、性別といった属人的な要素ですら他とのコミュニケーションの中で形作られてゆくものである。その中でも特に言語は、話し手のアイデンティティを形成する上で最も重要な要因であり、複数の言語あるいは言語変種を話す者は、アイデンティティを形成する要因がその分多様であることを意味する。本講では、多言語使用者のアイデンティティがどのように形成されるのかを、個人的な関係、地域社会との関係、そして国家レベルでの関係の中で、具体的な例を取り上げて考えてゆく。その上で、多言語の中でアイデンティティが変化してゆくダイナミズムをどうとらえてゆくべきか、その枠組みを提示してゆくつもりである。
対象者
本学学生、教職員、校友、一般
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料
主催
英語教育研究所
共催
異文化コミュニケーション学部
備考
【講師略歴】
Prof. Dr. Brigitte Halford(ブリジット?ハルフォード)
学歴:
1977年Master of Arts program in Linguistics, University of Victoria, Victoria, Canada入学
1979年 Master of Arts in Linguistics取得
1979年 English and German Studies, University of Freiburg, Germany入学
1981年 PhD program in English Studies/Linguistics, University of Freiburg, Germany入学
1984年 PhD in English Studies/Linguistics取得
1984年 Postdoc research position, University of Freiburg, Germany
1993年 Habilitation (professor’s degree) in English Linguistics取得
教歴:
1994年 Professor of English Linguistics, University of Bale, Switzerland and Heidelberg
1997年 Professor of Applied Linguistics, University of Portland, Portland, Oregon, USA
1998年 Professor of English Linguistics, University of Freiburg, Germany
業績:
1996年 Halford. Talk Units - The Structure of Spoken English. Gunter Narr Verlag. 288 pages.
2003年 Halford. Canadian English – distinct in North America. Birkhauser Publisher. 14 pages.
2007年 Halford. Adolescent Intonation in Canada. Anglia. 27 pages.
2008年 Halford. Americanization, Globalization or Vernacularization. Anglistik. 20 pages.
Prof. Dr. Brigitte Halford(ブリジット?ハルフォード)
学歴:
1977年Master of Arts program in Linguistics, University of Victoria, Victoria, Canada入学
1979年 Master of Arts in Linguistics取得
1979年 English and German Studies, University of Freiburg, Germany入学
1981年 PhD program in English Studies/Linguistics, University of Freiburg, Germany入学
1984年 PhD in English Studies/Linguistics取得
1984年 Postdoc research position, University of Freiburg, Germany
1993年 Habilitation (professor’s degree) in English Linguistics取得
教歴:
1994年 Professor of English Linguistics, University of Bale, Switzerland and Heidelberg
1997年 Professor of Applied Linguistics, University of Portland, Portland, Oregon, USA
1998年 Professor of English Linguistics, University of Freiburg, Germany
業績:
1996年 Halford. Talk Units - The Structure of Spoken English. Gunter Narr Verlag. 288 pages.
2003年 Halford. Canadian English – distinct in North America. Birkhauser Publisher. 14 pages.
2007年 Halford. Adolescent Intonation in Canada. Anglia. 27 pages.
2008年 Halford. Americanization, Globalization or Vernacularization. Anglistik. 20 pages.
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異文化コミュニケーション学部教授
鳥飼 慎一郎(英語教育研究所所長)
TEL:03-3985-4198 E-mail:tori[at]rikkyo.ac.jp
※E-mailアドレスの[at]の部分を@に置き換えてください。