日本貿易陶磁研究会第43回研究集会「輸出陶磁器の生産地と消費地の様相—近年の調査成果の紹介—」

INFORMATION

  • 2023年9月16日(土)13:00~16:50(開場12:30)、17日(日)9:30~15:35(開場9:15)
  • 池袋キャンパス 5号館3階 5322教室

第二回(1982年)の貿易陶磁研究で中国陶磁の生産地の様相が紹介され、また、その後も随時生産地の発掘成果など取り上げられてきた。一方で、この20年、相次ぐ中国国内における開発に伴い分布調査や発掘調査がすすみ、生産地の状況や中国国内での流通の様相についても研究が進展している。

今回の研究集会では、近年の中国国内における生産地の様相を日本在住の研究者と共有することを目的とする。これにより消費地で出土する生産地の検討や流通消費の在り方について、今後考察を深めるための機会としたい。

発表者

沖縄県立芸術大学教授
森 達也(もり たつや) 氏

研究分野:陶磁考古、美術。
『貿易陶磁器と東アジアの物流 平泉?博多?中国』((共編著)2019年、高志書院)、『中国青瓷の研究‐生産と流通‐』((単著)2015年、汲古書院)、『陶磁器流通の考古学日本出土の海外陶磁』((共著)2013年、高志書院)、『モノから見た海域アジア史』((共著)2008年、九州大学出版会)。

福建省考古学研究所
栗 建安(りつ けんあん) 氏

研究分野:陶瓷考古、水中考古。
『貿易陶磁器と東アジアの物流 平泉?博多?中国』((共編著)2019年、高志書院)。栗建安2019「海上絲綢之路的中国水下考古概述」『文物保護与考古科学』第31巻第4期など発掘?調査ならびに学術論文多数。

福建省考古学研究所
羊 澤林(よう たくりん) 氏

研究分野:陶瓷考古、水中考古。
永春苦寨坑窯、武夷山竹林坑窯、蒲城大口窯を始め、福建省内の窯址の発掘や水中考古調査を担当。『福建平潭大練島元代沈船遺址』((共著)2014年、科学出版社)、『武夷山古窯址』((共著)2015年、科学出版社)などの発掘報告書をはじめ、研究論文多数。

出光美術館
徳留 大輔(とくどめ だいすけ) 氏

研究分野:東洋陶磁史、中国考古。
『唐物茶碗』(2021年、淡交社)。『中国陶磁史』(葉吉民著、翻訳?共訳、2019年、国書刊行会?科学出版社東京)。『青磁-神秘のうつわ』(2019年、出光美術館)。

町田市立博物館
新井 崇之(あらい たかゆき) 氏

研究分野:中国史、東洋陶磁史。
中国文化史や社会経済史の視点から、中国陶磁史を研究する。「宋代の瓷器生産に関わる賦役制度—窯業をめぐる官と民の関係に着目して—」(『中国考古学』22号、2023年)。

東京大学大学院博士課程後期
湯沢 丈(ゆざわ たけし) 氏

研究分野:中近世考古学。
中国元~清代の陶磁器生産ならびに日本の戦国~江戸時代の陶磁器消費を調査?研究。現在、武家儀礼をテーマに研究を行う。

中山大学副教授
熊 寰(ゆう かん) 氏

研究分野:陶瓷、博物館及び文化遺産研究。
熊寰 2020「肥前瓷器胎釉装飾述略」『模仿与超越(東莞展覧会藏中日伊万里風格外銷瓷鑑賞与研究)』文物出版社。熊寰 2019「克拉克瓷与日本“芙蓉手”比較研究—兼論克拉克瓷的基本概念」『芸術史研究』第22輯 2019年など、多数の研究論文ならびに発掘調査に従事。

上海博物館
王 建文(おう けんぶん) 氏

研究分野:城市考古、宋元陶磁考古。
唐宋時代の上海の貿易港である青龍鎮遺跡の調査隊の隊長として長年発掘調査ならびに整理作業に従事。青龍鎮をはじめ、宋元時代の貿易陶磁に関する研究論文?方向多数。『貿易陶磁器と東アジアの物流 平泉?博多?中国』((共編著)2019年、高志書院)、など。

蘇州市考古研究所
張 志清(ちょう ししん) 氏

研究分野:中国陶瓷考古、中国古代陶瓷貿易。
太倉市城厢鎮樊村涇遺跡、常熟市虞山南北麓古墓葬、呉江区同里鎮方尖港村墓地、蘇州姑蘇区銭家浜遺跡、朱祥巷遺跡等30以上の考古発掘調査ならびに報告書?関連論文執筆。

東京大学埋蔵文化財調査室准教授
堀内 秀樹(ほりうち ひでき) 氏

研究分野:近世考古学、都市考古学、近世の陶磁器流通?消費に関するテーマで研究を行う。

コメント

NPO法人アジア水中考古学研究所
田中 克子(たなか かつこ) 氏

研究分野:考古学。
主に中国陶磁器を対象に、消費地?沈船などの考古資料から各窯製品の年代と流通の変遷をテーマに研究。

東洋文庫研究員、本学アジア地域研究所特任研究員
金沢 陽(かなざわ よう)

研究分野:中国陶磁史、陶磁貿易史、環東シナ海交易史。

本学アジア地域研究所員、文学部史学科世界史学専修准教授
四日市 康博

詳細情報

名称

日本貿易陶磁研究会第43回研究集会「輸出陶磁器の生産地と消費地の様相—近年の調査成果の紹介—」

内容

?森 達也氏「主旨説明 輸出陶磁器の生産地と消費地の様相」
?栗 建安氏、羊 澤林氏「福建地域の様相」
コメント:田中 克子氏
?森 達也氏、徳留 大輔氏「浙江地域の様相」
?新井 崇之氏、湯沢 丈氏「江西地域の様相」
?熊 寰氏「広東地域の様相」
コメント:森 達也氏
?王 建文氏「上海青龍鎮遺跡」
コメント:金沢 陽
?張 志清氏「江蘇省太倉樊村涇元代遺跡」
コメント:四日市 康博
?堀内 秀樹氏「台湾北港(古笨港)出土清朝磁器について」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 必要
  • 参加費 無料

【申込締切】
9月3日(日)

以下のWebサイトよりお申込みください。

主催

日本貿易陶磁研究会

共催

アジア地域研究所

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日本貿易陶磁研究会

アジア地域研究所

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