公開講演会「ソーシャルメディアの社会デザイン~選挙と災害の事例~」
INFORMATION
SNSや動画配信プラットフォーム、ブログ、メッセージングアプリなどのソーシャルメディアの普及は社会や個人にとって新たな可能性を広げる一方で、同時に、様々な問題を引き起こしている。真偽未確認な情報、根拠不明な情報、誹謗中傷の言説が大量に拡散し、偽?誤情報が社会を混乱させる事態が生じている。令和6年元旦に発生した能登半島地震ではSNS上に救助を求める虚偽の情報を投稿し人命救助を妨げた者が偽計業務妨害容疑で逮捕された。また、本年実施された都知事選、総選挙、米国大統領選、兵庫県知事選では、SNS等のソーシャルメディア上に、偽?誤情報が溢れた。偽?誤情報の拡散は、災害時は救命?救護活動や復旧活動に悪影響を及ぼし、選挙運動では選挙結果を左右し民主主義の基盤を揺るがしかねない。そこで、本シンポジウムでは、災害と選挙にフォーカスして、SNS等のソーシャルメディアの利用ルールの在り方や、プラットフォーム事業者、ファクトチェック団体、マスメディア等による偽?誤情報の事中対策、メディアリテラシーなどについて、話し合う。
講師
本学大学院社会デザイン研究科客員教授、日本ファクトチェックセンター(JFC)副編集長
宮本 聖二(みやもと せいじ)
1958年生まれ。早稲田大学法学部卒業後NHK入局(報道番組プロデューサー)、Yahoo!ニュースプロデューサー、本学大学院社会デザイン研究科特任教授を経て、本学大学院社会デザイン研究科客員教授、日本ファクトチェックセンター(JFC)副編集長。
日本ファクトチェックセンター(JFC)編集長、ジャーナリスト
古田 大輔(ふるた だいすけ) 氏
1977年生まれ。早稲田大学卒業後朝日新聞入社、社会部?シンガポール支局長、Buzz Feed Japan創刊編集長、Google News Labティーチングフェローを経て、日本ファクトチェックセンター(JFC)編集長。
NHK報道局科学文化部デスク、解説委員
薮内 潤也(やぶうち じゅんや) 氏
1996年NHK入局、がんをはじめ医療分野を中心に取材。NHKにおけるファクトチェックの第一人者。
総務省情報流通行政局情報流通振興課企画官
吉田 弘毅(よしだ こうき) 氏
総務省や内閣官房において、通信分野の競争政策、クールジャパン施策の立ち上げ、サイバーセキュリティの国際戦略策定、情報通信政策や放送政策の取りまとめ等に従事。現在、総務省において、インターネット上の偽情報?誤情報の対応などを担当。